緊急事態宣言は解除されたとはいえ、コロナの感染者数は増加の傾向にあります。

状況を考え、今回の「栞の会」は誌上「栞の会」にすることにいたしました。

 

自粛生活で、本好きの皆さんは、どのよな本を、読まれたのでしょう?

皆様から、読んだ本の紹介と感想を送っていただきました。

 

ブログでの「栞の会」どうぞ、お楽しみください。

 

Nさん

「知の旅は終わらない」立花隆著・文芸新書

立花流の知識の広さを改めて知らされ、読みやすく、面白いと思いました。

 

「密やかな結晶」小川洋子著講談社文庫

本年度ブッカー賞の候補(世界で6人の内)とのことで読んでいます。

日常ではない独特の世界が細やかに描かれていて、

その意味で引き付けられるものがあります。

 

「幽霊を見た10の話」

 

サティン入り江のなぞ」

 

「トムは真夜中の庭で」

この3作いづれも岩波書店の児童文学作品で女子大時代(60年前)もっとも好んだ作家、

イギリスのフィリッパ・ピアスの作品です。

我が家の納戸は本がほとんどですが、そのうちわたしの本は児童書が多いので、

図書館もしまっていて、読む本もない近所の子どもたちにあげることにしたのですが、

これらの本はもう一度、この際読み直してみたのです。

やはり、とても面白く、大人も充分に楽しめる作品でした。

 

「犬が私たちをパートナーに選んだわけ」 ジョン・ホーマンズ著)

株式会社・阪急コミュニケーションズ 発行

最新のの犬研究からよくわかる、人間と犬とのかかわりがとてもよく書かれています。

そして、それにまつわる社会のあり方など、とても克明に記されていて、

犬に関心のある方々には必読の書と思います。

 

現在のところ、とりあえず、以上ですが、ステイホームのこのような状態の時、

読書の愉しみがあることは本当に救われます。

そして、電子書籍という有難いものもありで、上記の本もそれで読みました。

 

 

Hさん

ご無沙汰いたしております。 久しぶりのお誘いかけを有難うございます。

実は私、白内障の手術を左目と右目両方しました。

629日から71日の23日で、一昨日退院いたしました。

そんなわけでして、自粛生活中時間はたっぷりありましたので、

読みかけでした『坂の上の雲』全8巻を読み終えましたが、

今、この目でとても概要をまとめる元気がありません。

 

そこで、こんな目でも楽しめた写真と地図の『東京今昔街角散歩』を再度読みました。

 

東京今昔街角散歩

明治・大正・昭和の東京再発見の60コースを紹介しています。

そのなかで、少し前、親戚の祝い事がありました雅叙園を含む目黒コースを辿りたいと思います。 

 目黒駅 → 大圓寺 → 目黒雅叙園 → 太鼓橋 → 目黒大鳥神社 → 

 目黒不動尊 → 五百羅漢寺 → 不動前駅

昭和30年の目黒付近の地図と平成の地図が並べて書かれています。

写真も今昔並べられていて、ページを彩っています。

この地区はとても坂が多く、その中で二つの有名な坂が紹介されています。

 

●権之助坂  

坂の多い目黒でも、もっとも有名で人通りが多い商店街が続く坂で、名称の由来は江戸時代にこの坂を開いた名主、菅沼権之助による。

 

●行人坂   

目黒駅から太鼓橋への急坂。

途中にある大圓寺に修行に来た行者が坂を行き来したのが坂の名の由来。

行人坂は23年前に私が雅叙園に行ったとき通りましたが、本当に急な坂でした。

本では、題名のとおり東京の今昔が、地図と写真で紹介されているのですが、ここにお見せできないのが残念です。

こういった具合に、東京を「下町」、「都心」、「城北」、「城西」、「多摩」などに分けて、地図と写真で60コースが描かれています。

ああ! 手術した目が重たくなってきました。

ここらで終わらせていただきます。

 

 “鶯の声聞こえたり葉桜の行人坂をひた下るとき”    

 

 

Yさん

「その死に方は迷惑です-遺言書と生前三点契約書」

親をみんな送り、次は子どもに迷惑をかけないようにしようと思って買っていました。

相続は手間もお金もかかって大変ですが、公正証書遺言書があればスムーズ。

相続者間で揉めることもありません。

トータルでかかるお金も安く済みます。

今回思い出して読んで、遺言書に対する認識が変わりました。

 

「マキ流やめていい家事」

若くて働いてる人には役に立つかも。

 

「AI vs.教科書が読めない子どもたち」

AIとは何か、という説明で、AIは計算機であってトータルで人間を超えることは無いことがわかります。

AIは情報をたくさん入れると機能しますが、普通の人が持っている常識がわかりません。

AIには不得意分野があるのです。

これから社会で働く子どもたちは、AIで出来ない仕事が出来るようにならなければいけないのに、

現実には読解力の無い子どもたちが大勢いて、それは社会に出て仕事をする上でとても問題なのです。

これからの日本の未来のために、読解力のある子に育てましょう、という本。

お子さんを持つ親御さんに読んで欲しい。

 

 

Oさん

ステファニー·プラムシリーズ』イヴァノヴィッチ著、扶桑社

「あたし」ステファニー·プラムは保釈中の逃亡者を捕まえて警察に引き渡すバウンティハンター。

舞台はハンガリー系イタリア移民の末裔が多く暮らすニュージャージー州バーグ。

銃も上手く使えない、格闘技も駄目なステフですが、生来の旺盛な好奇心と失敗しながら学んでいく強さで前に進んで行きます。

実家でゴッドマザーのように家を取り仕切るママの料理やケーキは読んでいても「鼻がヒクヒク」。

ある時、後書きを安藤優子さんが書いていて「"パイナップルのさかさまケーキ"を食べたい!」と。私も同感です!

彼女がその遺伝子を強く受け継ぎ、ぶっ飛んでいるメイザおばあちゃん、幼馴染で警官のモレリとスーパーバウンティハンターのレンジャーの二人のイケメン、友人の元売春婦の大型黒人女性ルーラ等、楽しい面々が物語を盛り上げていてコメディ満載です。

決してスーパーウーマンではなくて失敗して落ち込むけれど、それをバネにしてまた立ち上がる、そんな彼女に自粛期間中、元気をもらいました。

 

夢見る帝国図書館』中島京子著、文藝春秋

「図書館が主人公の小説を書くのはどう?」作家の私に友人の喜和子さんはそう提案した。

明治にできた日本初の国立図書館の物語と、戦後を生きた喜和子さんの人生と幻の絵本「としょかんのこじ」の謎が、喜和子さんの元愛人の大学教授や喜和子さんの家に下宿していた芸大生等とともに紐解かれていきます。

私は上野公園のふもとの下町で生まれ育ちました。寛永寺幼稚園に通い、上野公園は幼少期から高校生まで庭のように親しんできました。その庭の思わぬ歴史と秘密に出会ったような懐かしくて楽しい時間でした。

 

 

Nさん

 

佐藤優 この不寛容の時代に・・・ヒトラー「わが闘争」を読む

グローバル化した世界がコロナにより、国家も個人も不寛容になっていると思い、題名に惹かれ読みました。

どんな情報も知と理でいつも向き合わなければならないということなのかなと、難しい本を流し読みするのが好きな私の低レベルの解釈でした。

 

十五の夏  1975

佐藤優氏が浦和高校1年生の夏、東欧からロシアを一人旅したいわば紀行文です。

勿論その当時は共産国です。

分厚い2冊本ですがとても面白いです。早くから頭の良い子は学校の枠では収まらないところがあり、親のほうも常識と平凡を超えたところがないと、持っている才能を世の中に生かせるよう教育出来ないのだと、将棋の藤井聡太君をテレビで見ながら思いました。

 

加藤典洋著 村上春樹はむずかしい

友人が村上春樹にはまっていると聞き、彼のデビュー作【風の歌を聞け】に始まり時代を追って読み始めました。

二度目の読書です。

でもやはり【ワンダーランド】の前でギブアップ。

訳わかんないです。で、上記私の好きな加藤典洋氏の著書を読みました。

ま、村上作品は私の頭と感性を超えたものであることは間違いないようです。

そのうち皆様に村上春樹作品についてご意見ご感想をお聞きしたいです。

 

稲垣栄洋著 生き物の死にざま

科学者が文学者のような目で生をとらえ、実に文学的な表現で書かれた少しずつしか読み進められない私にとっては衝撃でした。

金子みすゞさんの詩に通じたところがあります。

 

 

Yさん

 

★ニューヨークのとけない魔法 岡田光世著

著者は高校生の時にアメリカに留学し、ニューヨーク大学大学院で学んだニューヨーク大好き人間です。

人種的な偏見は全くなく誰にでも話し掛けてしまう著者が、実際に経験したエピソードが読みやすい文章で綴られています。

各エピソードには、短い英文と日本語訳がついており、英語の勉強のおまけもついています。

本書は第1巻ですが、第9巻まで刊行されています。どの巻も、読んだあと暖かくなるエピソード満載です。

 

★還暦からの底力―歴史・人・旅に学ぶ生き方

著者:出口治明  出版社:講談社現代新書

著者は1948年生まれ。生命保険会社を経てネット生命保険会社を立ち上げ、今は大学の学長職にあります。

読書家で歴史に詳しく、発想は非常に前向きです。読み手の年齢に関係なく、生きることに対して元気になれる本である、

と思います。

 

 

Mさん

 

★ハリエット•タブマン 篠森ゆり子著 法政大学出版局

黒人の女性の逃亡奴隷の話で「地下鉄道」という秘密組織の車掌として70人以上の奴隷を南部からカナダに逃がしました。

南北戦争時には北軍の黒人兵の陣頭指揮に立ち南部黒人を数百人救い出したそうです。

この辺りまでは現在上映中の「ハリエット」でもかなり忠実に扱っています。

ムーヴィックさいたまで席は2つおきでした。

さらに凄いのは最後に黒人の為に施設を作り本人もそこで1913年に亡くなっています。(これは映画にない。)

2020年4月にアンドリュー•ジャクソンに変わり$20札に登場する予定でしたが、トランプが偽札が出ると困るとかイチャモンをつけてまだ実現していないようです。

これによって今や全米の人の知る女性となっています。

 

★国家(下) 第10巻13~16にある「エルの物語」 藤沢令夫訳 岩波文庫青601-8

臨死体験したエルの幽体離脱?の体験とか、天の国と地の国の構造とか、

ここだけ読むなら短くてすぐ読めます。

 

 

Sさん

 

山本兼一 「命もいらず名もいらず」 上 幕末篇    下 明治篇 

自粛期間中に山岡鉄舟の事が知りたくなり(理由は覚えてません)、ネット検索で辿り着いた本です。

図書館再開時にリクエストしたらすぐ手元に届きました。

幕末物は昔から好きで子母澤寛の「勝海舟」、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」「燃えよ剣」等々読んできました。

そのため名前だけは知っていましたが、江戸無血開城は山岡鉄舟なくして成し得なかったのだと分かり、また、この二人に鉄舟の義理の弟の高橋泥舟を加えた三人を「幕末三舟」と呼ぶということを初めて知りました。

山岡鉄舟をネットで調べると「剣・禅・書」がキーワードとして出てきます。

一度決めたことは必ずやり遂げる強い意思の持ち主であったためどの道も極めており、木村屋(震災で消失)や山本山海苔の一部の商品は鉄舟の揮毫とのことです。

以下はWikipediaからの抜粋ですが、鉄舟縁の割烹が小川町にあり、コロナが落ち着いたら行ってみたいと思いました。

 

実家の知行地であった埼玉県小川町割烹旅館「二葉」には、鉄舟が好んだ料理「忠七めし」が伝わっている。

米飯に海苔薬味ネギワサビユズなどを散らして、カツオ出汁をかける。

二葉主人の八木忠七が、山岡から「料理に禅味を盛れ」と注文され、山岡が得意とした剣をワサビ、禅を海苔、書をユズで表現したという。二葉の看板は鉄舟の揮毫による。

 

 

Aさん

 

中根千枝 『タテ社会と現代日本』 

以前ベストセラーになった『タテ社会の人間関係』をふまえて、現代日本の問題を分析していくという内容です。

何か難しそうですが、そうでもありません。

私達が当然と受け入れている日本の人間関係の構造を諸外国と比較して、その長所と欠点を指摘し、解決方法を提案しています。

興味のある方は是非お読み下さい。

 

 

Oさん

 

「マラケシュ心中」中山加穂 著

同著者の作品を読むのは「感情教育」「背中の王子」に続く3冊目ですが一番面白かった。

いかにも作り話といった粗さが気になるところもあるが、ラストシーンは鮮やかだった。

 

「シンプル思考ですっきり身軽に暮らす」やまぐちせいこ著

You Tubeでお馴染みの筆者の著書を読むのは初めて。

近マリさんともやましたひでこさんとも一味違ったミニマリストのカリスマ。

こういう本を読むとにわかに身辺を片付けたくなる。

(なぜかやまぐちさんは最近ミニマリストを返上したらしい)

 

「うたごえ喫茶ともしびの歴史 上·下」大野幸則 著

女子大時代から通ったうたごえ喫茶。正に私の青春そのもの。

結婚して一時途絶えていたものの、ここ20年、年4〜5回通っている。

この新型コロナの影響で休店を余儀なくされ、ホームページで支援募金を始めたことを知り、すぐ送金した。

いつもグズグズと何でも後回しにする自分にとっては珍しいこと。

そのお礼にと、この2冊が送られて来た。

(募金はわずか1ヶ月間で600人から1800万円!集まったとのこと。

同じ思いの人がそれだけいたんだなと感動した)

この本はともしびの歴史であると共に生き生きとその時代の世相を写し出している。

懐かしい思いに浸りながら、昨年亡くなった著者大野社長の笑顔を思い出す。

新宿にある同店に、再び安心して訪れることが出来る日を願ってやまない。

 

 

管理人A

 

「コクーン」 

 

「ロスト・ケア」

 

「絶叫」 

 

上記3冊はいずれも、葉真中 顕の作品です。

葉真中 顕は、Nさんに紹介してもらったのですが、それ以来、ずっと、はまっています。

常に、現代の社会の問題や在り方をテーマにしており、読んだ後は、深く考えさせられます。

「コクーン」は、オウム真理教をモデルに、新興宗教の在り方、

「ロスト・ケア」は、高齢者問題、

「絶叫」は、平凡な女性が、ふとしたことから、人生を転落していく話です。

読むのがつらい場合もありますが、読んで欲しい作家です。

 

 

  • 2020.07.13 Monday
  • -
  • 23:14
  • -

Comment





 

PR

Selected Entry

Comment

  • 栞の会 第2回  2018年10月17日(水)
    永田行子
  • 「栞の会」について
    荒木
  • 「栞の会」について
    karin

Archive

Search

Mobile

qrcode

Other

Powered

無料ブログ作成サービス JUGEM